塙町議会 > 2012-03-08 >
03月08日-03号

  • "各種学校"(/)
ツイート シェア
  1. 塙町議会 2012-03-08
    03月08日-03号


    取得元: 塙町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-05
    平成24年  3月 定例会(第1回)          平成24年第1回塙町議会定例会会議録議事日程(第3号)                     平成24年3月8日(木)午前9時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(14名)     1番  阿部賢一君      2番  鈴木孝則君     3番  鈴木幸江君      4番  小貫初枝君     5番  割貝寿一君      6番  藤田惠二君     7番  大縄武夫君      8番  小林達信君     9番  宮田秀利君     10番  藤田一男君    11番  金澤兵衛君     12番  金澤喜文君    13番  鈴木静夫君     14番  鈴木道男欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  町長        菊池基文君     副町長       麻山晃邦君  教育長       萩原照夫君     総務課長      園部秀次君  まち振興課長    天沼恵子君     町民課長      大越忠幸君  健康福祉課長    菊池正彦君     まち整備課長    鈴木正二君  水道課長      神永道則君     会計管理者     鈴木義雄君  農業委員会事務局長 齊藤 隆君     学校教育課長    青砥孝雄君  生涯学習課長    宮崎敏子君     老人ホーム園長   鈴木正志君  保育園長      佐川義典君     代表監査委員    石川昭彦---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名  議会事務局長    斎藤隆之      書記        吉成真理子               開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(鈴木道男君) ただいまの出席議員は14人です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(鈴木道男君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配りました。---------------------------------------一般質問 ○議長(鈴木道男君) 日程第1、一般質問を行います。 通告順に従い、発言を許します。---------------------------------------小貫初枝君 ○議長(鈴木道男君) 4番、小貫初枝君、登壇願います。 持ち時間は9時41分までです。 小貫初枝君。     〔4番 小貫初枝君登壇〕 ◆4番(小貫初枝君) それでは、町長にお伺いいたします。 一番最初に、養護老人ホーム米山荘の移管に伴う今後の方針についてお伺いいたします。 一番最初に、職員の雇用の問題はどういうふうになっておりますか。このことでお伺いいたします。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) 改めて、おはようございます。 傍聴者の皆様、ご苦労さまでございます。 ただいまの小貫議員の質問にお答えさせていただきます。 職員の雇用問題等についてということでありますが、雇用問題については、これは恐らく現在働いている職員の関係、それがどうなるかということだと思いますが、4月1日から新しくできる誠慈会というところが経営する老人ホームには、だれ一人行かないということであります。非常にこれは残念だと思っております。 昨年から、私たちは民間に行くということで、それぞれ職員の皆様に希望をとりまして、皆さんの雇用安定のために、全員正社員として迎えていただくような努力をしてまいりましたけれども、今日に至ってはだれも行かないということであります。非常に私たちの思いとは裏腹になってしまって、大変残念だと思っております。 伝えられますところによると、民間に行くと給料が安い、仕事がきついというようなこともうわさに聞いております。私は、まさかそういうことはないと思っております。それがもしあったとすれば、この老人ホームではそれほど楽だったのかということにもなりますので、決してそういうことではないというふうに私どもはとらえております。それは、何らかの影響があったんだろうと思っております。やはり私たちは、そこで働いている人たちの、老人のことをどう思うかが一番優先するんだと思っております。 誠慈会のほうでは、新しく今、職員の募集をいたしまして、大変応募があったそうであります。現在、その方たちの中から16名が選ばれて今、老人ホームお互いに研修をし、4月1日からの移行に問題のないような研修を積んでいるというふうにお話を承っております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 小貫初枝君。 ◆4番(小貫初枝君) そうすると、今、町長の答弁では、希望者は入れるようになったということですね。私が前に、ちょっと時間が前になるんですが、最近のことではないですが、まだ決まらない人もいっぱいいるし、希望があればお話をして、採用していただけるというふうに聞いておりましたので、その辺は従業員の皆さんが心配しておりましたからそういう質問をいたしましたが、そういうことであれば、それぞれの皆さんの希望だろうと私は思います。夜警の方なんかも心配して、私が相談を受けた経緯もございますので、今そういうことをお聞きしたわけですが、それで大体の様子はわかりました。 それと、あと一つは、入所者の皆さんの日常的な物資の調達ということはどういうふうになっておりますか。米山荘から移管した場合の細々した買い物とかそういうのは、あちらに全部お任せということになるのでしょうか。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私ほうからお答えさせていただきます。 老人ホームの方については、現在働いている方は1名の方だけ、夜警の方たちはお願いしたいということで採用が決定したというお話は聞いておりますが、あそこに携わるいわゆる介護関係をやっている方については、だれ一人希望者はいなかったということでありまして、現在はいないということになります。 そういうことで、その関係でありますが、それとその物品の調達でありますが、現在でも引き続き必要なものについては塙町の商店さんから買っておりますし、あるいは一つの小さな民間になると、違うところで今、契約をしている話も聞いております。 ですから、ただ、私たちは何回もこの問題については触れていたんですが、最初から賛成をしていただければ、塙町のこういう商店があるんですよということを何回も交渉したのでありますが、いろいろなことで意地悪をすれば、あちらだってやはりそれには売り言葉に買い言葉というのがあるんでしょうと、私、何回もこのことを言ったのでありますが、現在では残念ながら違うところに行っておりますが、今でもおつき合いをして、塙町の商店から買っていただいている方もあります。 ですから、今、これからの引き継ぎの段階で、私たちは現在まで塙町の養護老人ホームで物品を買った店の一覧表をこれから提出して、これから今回どこかに決めていきたい。そして、なるべく今まで同様に塙の町から買っていただきたいということを、これから頭を下げてお願いをするということであります。 ですから、それを私は前から何回も頭を下げてお願いしたいなということであったんでありますが、今日に至っても職員の採用問題もだれ一人行かないということが非常に私は違和感を感じておりますが、非常に残念でありますし、給料で対比してもそんなに差があるのであるならば、激変緩和ということも考えまして、ある程度の給料はスライドして高くくれるような協議もしたかったのでありますが、園長初め説得したのでありますが、だめだったということでありますので、残念ながら私どもの気持ちが通らなかったということでありますので、おわび申し上げなければならないとは思っております。 なお、これからのことでありますから、なるべく塙町の商店街から買ってくれるような努力というのは、これからが私たちに与えられた試練だと思っておりますので、粘り強くこれもお願いしていくつもりでおります。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 小貫初枝君。 ◆4番(小貫初枝君) 関連でございますが、今、私が質問するのは、町の皆さんの疑問を私がここで代弁してお聞きするわけでございます。 その次は、今のことと関連して、給食の材料等はどのようになっておりますか。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、お答えいたします。 給食の材料というのも、やはり物品については、それは町内から買ったり、あるいは違うところから買っているんだと思っております。詳細については老人ホームの園長のほうからお答えさせていただきます。
    ○議長(鈴木道男君) 老人ホーム園長。 ◎老人ホーム園長鈴木正志君) 小貫議員さんのご質問にお答えしたいと思います。 給食といいますか賄い材料につきましては、町長の答弁にありましたように、引き続き町内の業者を優先的に利用いただけるようにということでお願いをしているものであります。 なお、新しい施設におかれましては、給食業務につきましては、直接ではなくて、委託された形での運営をするというようには聞いております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 小貫初枝君。 ◆4番(小貫初枝君) 大体はわかりましたので、次の質問に入ります。 東日本大震災の復興の支援についてでございますが、一番最初、地震で被災した建物等への補助の状況、今後の対応などは、現在はどのようになっておりますか。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうから小貫議員の質問にお答えさせていただきます。 大変この地震のつめ跡は今でも残っておりますし、大変な被害だったと思っております。塙町についてはさほどの地震の被害はないのでありますが、屋根がわら等の壊れが著しく、大変ありましたので、それは議員さんご承知のとおり、昨年の6月の議会で補助対象にしようということで、現在まで進めております。100件を超す申請があったと思いますが、最高限度額10万ということで、現在でも作業を進めております。 塙町は比較的地震に強い町だということが基本的には証明されたと思いますけれども、これから細部にわたって、また、いろいろなことで補償、補てんをしなければならないとは思っております。 件数と金額等の詳細については、担当課長のほうから説明をいたさせます。 ○議長(鈴木道男君) まち整備課長。 ◎まち整備課長鈴木正二君) それでは、私のほうから件数と金額についてご報告申し上げます。 2月28日現在、申請件数は152件ございました。申請額は1,450万6,000円でございます。そのうち、私どものほうで検査を実施いたしまして既に支払った件数が96件、額にいたしまして930万5,000円の支出を現在見ているところでございます。 以上でございます。 ○議長(鈴木道男君) 小貫初枝君。 ◆4番(小貫初枝君) それから、放射能汚染からの身体的保障で、特に18歳以下の子供さんの医療費を無料化することは考えておりませんか。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、小貫議員さんの質問にお答えさせていただきます。 18歳以下の無料ということであります。現在塙町は義務教育の方はすべて無料になっておりますが、福島県内でもこの18歳以下の無料ということは二、三の町村が4月1日から実施するというようなうわさも聞いております。 ただ、国でも、今度のこの原発により10月から無料化をするというようなお話も聞いております。それは福島県の基金の中で対応するということであります。今、問題なのは、その基金があるうちは18歳未満の方は無料になるんでしょうが、その基金がなくなってしまった後、それが取りやめということになりますと、その18歳までの間は自治体が持たなければならないということになります。ですから、これも慎重にやらなければならないと思っております。 今現在、塙町で仮に18歳未満の方の医療を無料にしたとしても、金額的にはどのくらいかかるか積算はちょっと難しいかと思いますが、そんな金額にはならないかと思っております。一番健康な方でありますから、病気にかかる率は少ないと思っておりますが、この一番大きな問題は、やはりこの福祉というものに関するものは、一たんそれをスタートすると、途中でやめることができないということになります。 ですから、非常に歳入という財源を求めなければならないのでありまして、「入るを量りて出ずるを為す」ということわざがありますが、歳入がないところにむやみに歳出ばかり出してしまうと、後で自治体が破綻を招く恐れもあります。ですから、私たちもこの18歳を検討、交渉していることは、18歳未満まで無料にするのはいいのでありますが、基金がなくなった後、やめましたということになりますと、四、五年は続くんでしょうが、その後どうするかということで、2階に上がったのに階段をおろされてしまったのでは私たちが困りますので、その辺のことも詰めながら、そして、これは塙町が単独でやるべきものではなくて、やはり東白川4町村が足並みをそろえてやることに意義があるんだろうと思っております。やはりこういう問題は、それぞれの町村が単独でやると大変疲れますから、お互いが全部手を合わせてやることに、郡内統一した考えが私は望ましいと思っております。 これからこの問題については町村で煮詰めていきますので、恐らく10月1日からこれは全員18歳未満は無料になりますので実施しますが、その後のことも視野に入れながら検討させていただきたいなと思っております。 子供の命、老人の命、皆命は同じでありますので、その2つの健康を守ることはお互いに一緒でありますから、私たちも頑張って、18歳無料化を継続していけるような努力をさせていただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 小貫初枝君。 ◆4番(小貫初枝君) 各自治体の町長さんなどがみんな一丸となって、何回も集会とか交渉とか、そういうふうになるのに当たられたことは新聞等の報道で私も知っておりますけれども、やはりこれは、最終的にはこの基金がなくなるという話もありますが、それとあわせてもう少し大きく、やっぱり請求の相手は国と東電にするのが私は本当ではないかというふうに思います。これをやっぱり福島県は一つという立場で、県南は放射能が弱いと、そういうことではなくて、みんな福島県は一つという立場、そして、相手は国と東電というふうに持っていくのが私は正当ではないかと思います。 何回も何回もトップの皆さんがいろいろなところに出向いて交渉されたのは重々存じておりますが、やはりそれを解決するためには、福島県は一つの立場、そして、相手は東電と国という方向で持っていかなかったらば、なかなか解決の方法はないのではないかと私は思います。そういうことについては、町長はどういうふうに考えておられますか。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、お答えさせていただきます。 これは、小貫議員さんがおっしゃったとおり、私たちは福島県は被害者だというふうに認識は持っております。ですから、その被害者がなぜ日本全国からいじめられなければならないんだという強い憤りを感じております。それは四十数年間という長い間、いろいろなことで利益もあったところもあったと思います、多分に。しかし、それはそれとして、過去のことは捨てて、これから福島県が再生するためには一番今、何が必要なのかということを考えますと、やはり日本全国に福島県は被害者なんですよということを強く訴えなければならないと思っております。 ですから、そのために、私たちは小さなことにこだわらず、これから前向きにやはり頑張るのには福島県が一丸となって、「福島は一つ」ということを合い言葉に、やはり国の政策でやったことでありますから、強く訴えなければならないと思っております。そのための補償、補てん、そういうものがこれから必要になってくるんだろうと思っております。 ですから、そのために今日、福島県で原発の審査委員会のほうで線引きをされました福島県を分断されたこの線引きには、非常に憤りを感じております。やはり「福島は一つ」という言葉だけがひとり歩きしまして、中身は分断であります。もう既に福島県の中でも中間貯蔵問題の現場の町村の声、それから、3月1日から支給されようとしております8万と40万を受領できる町村、全くない町村、そのようなことで福島県の町村会もそれぞれ何となく気まずい思いの中で今、会議をしているところであります。 やはり福島は合い言葉「一つ」だということで、私たちが今、頑張って、県南、白河地方会津地方線引きを消してほしいんだということの交渉は強く求めております。ただ、国も東電も力は持っております。並みのことでは首を縦に振る組織ではないということであります。ですから、私たちは陳情に行っても、東京電力警察権力で守られているんです。加害者を守って、私たち被害者が白い目で見られるようなこのような行為があっていいのかどうか、私たちは疑問に思っております。 ですから、私たちは一つ一つの小さな力ではなく、福島県全体の大きな力でもって国と東電に向かっていくしかないと思っております。そのためには、どうしてもこの線引き、そういうものをないようにして、福島県59市町村が一つになって、一つの目的に頑張るべく、今、多くの首長さんとひざを交えて話をしているところでありますので、時間はかかると思いますけれども、これからの福島の再生のためには、何としてもやはり多くの人たちが気持ちを一つにして立ち向かわないと、福島の再生はあり得ないと私は思っております。そのためにも、一日も早く子供たちの安全・安心、そして、福島にみんなが戻れる日を願っているのが私たちの今の考えであります。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 小貫初枝君。 ◆4番(小貫初枝君) ただいまの答弁はもっともでございます。そして、これはもう先が遠いようにも思われますが、やはり町長を初めそういうトップばかりじゃなくて、みんなそれぞれ一人一人がそういう方向に向かって団結して、やることはやるというふうにいかなかったらば、これは解決はしないだろうと私は思います。 中には、特に放射能が低いから大丈夫だという声もありますが、私はやっぱり子供さんの行動範囲の除染、そういうものを早くやらないと、やはり体内に取り込まれるセシウムとかそういういろいろの被害になるものがありますので、できるならば除染したり、そして土を深く埋めるとかいろいろ方法はあるだろうと思いますが、そういうことをやっぱり考えながらやっていただきたいというふうに思います。 そういう子供さんの環境の周りの除染等は、現在はどの程度までなっておりますか。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうから前段についてお答えさせていただきます。 除染関係でありますが、これは、各学校関係については校庭の土を現在埋め立てて、除染をしているというところであります。ただ、残念なことは、この辺は年間1ミリマイクロシーベルト以下なものでありますから、なかなか国の対象とかにはならないということに一部なっております。 そういう関係で、非常に難しさはありますけれども、やはり子供たちの健康ばかりではなく、大人も同じでありますから、それを守るためにこれから頑張らなければと思っているんですが、やはりその辺の線引きも非常に私たちには不可解なことがありまして、今、非常に憤りを持っているのであります。 4月1日から始まる、現在まで500ベクレルだったのが4月1日から100ベクレルということに下がるわけでありますから、これは消費者の方にとってはいいんでしょうけれども、生産する方にとっては非常に厳しい数値であります。しかし、それは福島県ばかりなぜこのようにいじめるんだと、世界じゅうのものを全部はかってくれたらいいんじゃないですかということを私たちは思っております。特に、勝手に500から100に下げてしまった今のこの400の差は、今まで一体何だったんだと、このようにやはり私たちは国やそういうものに対する不信感が募ってまいります。やはり私たちは毎日放射能というものと対峙しながら生活して、空気を吸っているわけでありますから、一日も早く原発が収束し、安心して生活するには、やはり除洗というのは欠かせないものだと思っておりますが、それすらも日がわり定食のようにころころ変わる数字には本当に不安は隠せないのでありますので、しっかりとした報道をお願いしたいなと思っております。 学校関係除染等については、教育委員会のほうから答弁をいたさせますので、よろしくお願いします。 ○議長(鈴木道男君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長青砥孝雄君) 小貫議員さんの質問についてお答えいたします。 学校関係の除染につきましては、昨年高圧洗浄機を購入いたしまして、学校施設関係の雨どい等については洗浄いたして、子供たちが表で活動できるようにいたしております。 また、校庭、園庭の除洗につきましては、昨年の10月に塙幼稚園でまず実施いたしまして、0.1マイクロシーベルト以下になりましたので、予算を手配いたしまして、本年の1月以降、塙町の塙小学校高城小学校常豊小学校笹原小学校塙中学校常豊幼稚園笹原幼稚園の校庭、園庭についての除染の作業の工事を発注いたしております。3月末までに工事が終了いたしますので、今後、校庭での教育活動については、少しでも安心できるようになると思っております。 以上であります。 ○議長(鈴木道男君) 小貫初枝君。 ◆4番(小貫初枝君) やっぱり問題なのは、小さいお子さんが一番これから成長していく上で早目に除染するにこしたことはないという全体の皆さんの今までの取り組みの中でのお話ですので、そういう方向でお願いしたいというふうに思います。 それから、次は、農産物についての影響でございますが、風評被害ではなくて実害というふうになっておりますが、そのことについてはどういう今までの取り組み、それから、これからの問題点などについてお伺いをしたいと思います。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 この風評被害といいますか、小貫議員がおっしゃったとおり実害が相当出ております。 その実害の部分については、それぞれ個別でJAさんがバックアップしたりして、それぞれ東京電力に請求をしております。牛とかそういういろいろな方たちで、既にもらった方もいるというふうには聞いております。その数字は、必ずしも思うような満額ではないと思いますけれども、分厚い書類を提出しながら請求したという話も聞いております。 ただ、これからまだまだどのような風評被害があるかわかりませんが、それと対峙するために今、私たちは塙町のそれぞれの農産物を、東京のほうで交流しているそれぞれの都市との交流を軸としながら、塙町の農産物、安全・安心を売るために、現在でもセールスといいますか交流を続けていただいております。大変向こうへ行って買っていただいてはおりますけれども、日常の生活の中でも大変子供たちの心配と、子を持つ母親の若い人たちの間に乖離があることも聞いてはおります。 ですから、一日も早くこれをなくすためにも、今、国のほうから来ているはかる機械が3台ありますので、その中で安全・安心を図りながら、今、それぞれの個人にはその数値をお知らせしているところであります。必ずしもそれが正しいかどうかということは私どもは発表するわけにはいきませんので、それぞれ個人の目安としてそれを利用しているということだと思っております。やはり基準値を超えたものについては、出荷制限とかそういうことはおのおのが感じていることでありますから、やはり物には自分の信用を売るということでありますから、自分の顔を汚さないように、それぞれ現に信用の中でやっていただいております。 細かな数字等については、私も承知しておりませんので、担当課長のほうから説明をいたしますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(鈴木道男君) まち振興課長。 ◎まち振興課長天沼恵子君) それでは、先ほどの風評被害小貫議員さんのご質問にお答えをしたいと思います。 直接的な数字等なんですが、まず、道の駅でございます。利用客が32万、これも83%に減少をしております。販売金額も、現在1年比で31億、こちらも82%に減少をしております。このため、道の駅が東京電力に損害賠償という形で、現在330万円の損害賠償を請求しているところです。 それと、あとJA関係ですが、東電への賠償請求ということで、JAさんを通した方、現在わかっているだけで546人、これは、7,500万ほどの請求額に対しまして仮払い金がきましたのが58人分、約1,000万円の仮払い金ということです。これもまだ引き続き請求という形になっております。 湯遊ランドはなわにつきましては、一時的に入館者数は六、七割に減りましたが、8月までの賠償請求を2,800万円いたしまして、これは入金しております。その後の分につきましては、現在1,600万円の賠償請求をしているところでございます。 いずれにしましても、今、町長が申し上げましたとおり、米につきましても米の出荷業者、販売が困難な状況にございます。また、出荷制限としておりますのが、シイタケ、キノコ類で、乾燥シイタケと生茶葉、これのほうが500ベクレルを超えたということで、出荷を制限しております。 今、簡易でもって、町が機械3台をもちまして検査をしておりますが、あくまでもこちらは簡易的なもので、一度500ベクレルを超えたものにつきましては、県のほうへ送りまして、また再度検査という形で、県のほうで公表をしている形になります。 いずれにしましても、24年度、これからが正念場だと思われますが、風評被害に対しまして、今までどおり、ふるさと産業おこし連絡協議会で都市交流関係、23年度も50回ほどまいりましたが、それ以上の数字になってしまうのかなとも覚悟しております。 また、落ち葉堆肥、こちらが使用できない、もう数字が非常に高いということになりますので、牛の堆肥につきましては検査をしまして使用できるものもありますが、今後、落ち葉堆肥が厳しいという状況で、竹の粉による竹粉農法、こちらのほうは塙のオリジナルとうことで、平成24年度、3年目になりますが、本格的に取り組んでいく考えをしております。 また、東京都葛飾区におきまして、こちら都市交流先にまた今週もまいりますけれども、こんなことが何回も続きますので、アンテナショップ、こういったことも考えております。 農作物的には、そのほかパイプハウスを建ててリースするということもありますし、あと、復興という形で、道の駅と東京・葛飾区の東京聖栄大学、こちらのほうとタイアップしまして、加工品をつくるといった事項等も踏まえまして、前向きに進んでいきたいと思っております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 小貫初枝君。 ◆4番(小貫初枝君) 最後に、農地の除染の状態は、今はどのように進んでおりますか。お伺いいたします。 ○議長(鈴木道男君) まち振興課長。 ◎まち振興課長天沼恵子君) 農地の除染でございますけれども、各個人ごとの家庭で検査場に運んできている方がございます。その方につきましては大体500、高い方で1,000ミリある方もおりますけれども、低い方はほどんどNGという数字にもなっておりまして、個人差がございます。 現在、地主さんが中心に、メッシュ的に1キロ、ちょっと数字があれですけれども、早急に3月いっぱいに農地の検査をするということで現在進んでおりますので、その状況ももとにさせていただきながら、この町の統計としたいなと考えております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 小貫初枝君。 ◆4番(小貫初枝君) 農地について、これは農協も取り扱っておるとは思いますが、何か放射能を取り除く、何というんですか、私、その名前はわからないんですが、散布して取り除くそういうものがあるそうで、それは補助をいただいてやっているところもあると聞きましたが、塙町ではそういうことはまだやっていませんか。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうから答弁させていただきます。 恐らく、今、はやりのゼオライトというものだと思うんです。貝化石やなんかの粉なんですが、それを土壌に散布すると、それはセシウムを吸収するんだということでいいということもあります。ただ、それも本格的にやるところもあるんですが、この辺はお米をつくっても差し支えないという地域でございますので、その心配もないと思っておりますが、JAさんのほうでは、それとは別に、入れてブランド化を図っているということも聞いております。 ただ、それを本格的にやっても、それが果たしてこれから今後、効くのかどうかということも視野に入れながら検討しなければならないとは思っております。ここにはせっかく地元にそれぞれのそういう貝化石をやっている会社がありますので、その方たちの力をかりて、できるのであればやりたいなと思っておりますが、これもやはり国やそういうところの指示がないと、勝手にやってしまってお金を使って、後は補てん、補償しませんよということになると、やはり非常に厳しいものがありますので、本当にいいのかどうかという確約がなかなかとれないのが私たちも憤りを感じるところでありますので、ぜひそういうことを見ながら、安全と安心なやっぱり作物の生産をしなければならないと思っておりますので、それを視野に入れながら、今年度は検討していきたいと、このように考えております。 ○議長(鈴木道男君) 小貫初枝君。 ◆4番(小貫初枝君) この原発事故問題は、今までにない未曾有の大事件と申しますかそういうことでございますので、前に、チェルノブイリの事故がありましたように、小さい子供さんへの影響が一番大きいというふうに聞いておりますので、塙町においても、やっぱり放射能が少ないとは言っても、10年後にドッとがん患者がふえたというようなチェルノブイリのほうの結果も聞いておりますので、そういうことを考慮しながら、やっぱり塙町の住民を守るという立場で、あらゆる方法で今後対処をしていただきたいというふうに思いまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(鈴木道男君) 4番、小貫初枝君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前9時37分               再開 午前9時50分 ○議長(鈴木道男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。---------------------------------------阿部賢一君 ○議長(鈴木道男君) 次に、1番、阿部賢一君、登壇願います。 持ち時間は10時51分までです。 阿部賢一君。     〔1番 阿部賢一君登壇〕 ◆1番(阿部賢一君) 1番、阿部賢一です。 通告順に従いまして一般質問をします。 まず、1番目、塙町公共工事の発注方式について質問します。 現在の塙町の工事発注に関しては、工事の設計と施工は分離発注、別に発注していますね。ですが、施工に関しては、工事内容が違うにもかかわらず一括発注となっている。これはどういうことかといいますと、初日に総務文教委員長が所管事務調査を発表したんですが、塙小耐震補強工事、あと、塙中学校屋外整備工事と塙中学校渡り廊下設置工事、このいずれの工事概要を見ましても、電気設備工事あるいは機械設備工事と、本体工事以外に電気工事、設備工事が分かれているんです。 地元の企業の保護という観点から見れば、工事を分割して、それぞれについて入札する分割発注にすべきだと思いますが、町の考えはどうなんでしょうか。お尋ねします。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうから阿部議員の質問にお答えさせていただきます。 議員さんご質問の公共工事等の分離発注ということでありますが、大変今やっている発注については一括だと記憶しております。 詳細等については担当課長のほうから説明いたさせますが、いわゆる一つの大きな工事ですと、この分離発注がいいかどうかというときは、そのときの担当者のほうで予算の関係とかそういうものを勘案して決めていただくのが普通であります。 ですから、分離発注することによって、そのそれの単品ごとに発注すると経費がかさむということも一つあります。それから、特殊なものについては、分離発注は今でもしております。特に水道課なんかの水源地をつくるとか何かという場合については、躯体と、中の電気設備というのはこれは特殊なものでありますから、違うところに発注したほうがコストがかからないだろうというようなことでやるような場合もあります。 今、議員さんがおっしゃったとおり、小学校と中学校ということでありますが、これも、経費がそれぞれの金額に対してこのくらいやるとこのくらい安くなるんだという、町としてのこれ、二者択一論があるんですよ。地元業者の育成ということで地元業者にまた発注すると、一つの工事をやっていく中において、躯体工事がここまでで、その後は電気屋さんはいつから入ってくださいよということになってくると、監理の面とかいろいろな面で少しお互いが気まずい思いをするというようなこともありまして、特にこの学校とかそういうものについては、子供たちが授業をやっているということもございまして、早目に完了しなければならないという配慮のもとでやっているんだろうと私は思っております。 詳細等については担当課長のほうから説明いたさせますので、よろしくお願いします。 ○議長(鈴木道男君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長青砥孝雄君) 阿部議員さんの質問にお答えをいたします。 まず、塙中学校、校舎建築をいたしました。そのとき、一括の発注の理由ですが、塙中学校の校舎改築につきましては、建築、機械設備、電気設備等の工事になりました。また、建設価格が10億円を超えるという大規模な工事となりましたので、工事の施工監理を別々に行っていくことになりますと工期が長くなる可能性があり、工期が1年と限られ、中学校の教育活動等に影響を及ばさないようスムーズな施工を行う必要が考えられましたので、一括発注したところであります。塙小学校についても同じ考えで、1年間ということですので、一括発注をしております。 また、一括発注で、先ほど町長のほうから答えがありましたとおり、工事価格の関係の部分が出てきますので、塙中学校の場合だと、一括発注と分割発注の場合、一括発注のほうが1,120万円ほど安くなっております。また、塙小学校につきましては、一括発注と分割発注した場合の実費は740万円ほど安くなっております。そういう点も考慮しまして、一括発注をした経過であります。よろしくお願いします。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) 塙中が引き合いに出ていましたので、その件をちょっとお話ししたいと思うんですが、塙中の施工に関しては、JV制度をとりましたよね。ジョイントベンチャー制度なんですが。これをとった理由というのは、中小企業の振興及び中小企業の受注機会の確保が多分主な目的だと思うんです、JVをとる目的というのは。 本当はその上位にもっと理由があるんだと思うんですが、地元の企業でも大きな公共工事をとれるようにという考えでJV制度をとったと思うんですが、そういった考え方からすれば、やはり電気工事なり設備工事は別発注にしても何ら差し支えはないのかなというふうに思うんです。 今、説明のあった中で工期の関係とか出たんですが、電気工事はやっぱり本体工事と並行して進むんですね、どうしても。ですから、その辺は一括発注でも分割発注でも、やっぱり本体工事の業者と電気工事業者の打ち合わせはいずれにしても必要になると思います。 それと、一括発注した場合と分割発注した場合で1,120万、塙中の場合安く上がるということなんですが、これもちょっと私、よくわからないんですけれども、積算する段階で本体工事と電気工事、あと設備工事を分けて積算すると思うんですよね。その積算する額を入札額というかそういうふうに決めると思うんですが、1,120万違ってしまうというのは、やっぱり機械を一括で運営できないとかそういった意味で1,120万円も違ってしまうんでしょうか。いかがですか。 ○議長(鈴木道男君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長青砥孝雄君) じゃ、お答えいたします。 今、質問があったその分割発注した場合、建築と電気と機械という工事があるんですが、そもそもそれの積算をいたしまして、各自、現場管理費、一般管理費を積算いたします。その結果の合計額と、一括発注で建築、電気、設備工事、一括で計算をいたしまして、現場管理、一般管理を積算いたします。その差額が1,120万ほどになったという結果であります。 以上であります。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) 発注側は、その後の電気工事なり設備工事の業者の動きというのが多分わからないと思うんですが、私が聞いた範囲で、まず藤田・深谷JVが落札しましたよね。電気工事に関して申しますと、ある大手に下請に出されたわけなんです。それからまた下請で、塙の業者が工事を請け負ったと。塙の業者は、またその下に下請を使ってやったんですね。一番末端の業者は、1日当たり手間賃が3,000円ぐらいにしかならなかったという話なんです。これは、今言った管理費等々、別発注にするとかかるということなんですが、下請に出せば出すほど、出す側は管理費とか取って、何割かカットして下請に出すようになると思うんですね。ですから、一番最後に仕事が回ってきたところは、1日3,000円とかという、やっても利益にならないような仕事になってしまうんです。こういった現実をどのように、町長、思いますか。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) 私のほうから答弁させていただきます。 今、初めて聞いた言葉でありますし、そのような下請、孫請、やしゃご請というようなことだと思うんですが、そういうことが現実にあったということは、今、議員さんから聞いて、初めて知ることができました。 もし、そういう事実があるとするならば、ちゃんと建築する場合とか工事をする場合については、下請をする場合については下請申請願を町のほうに提出するわけでありますから、その時点で検討すべきであって、今、ここで言われても非常に困るのでありますが、そういう事実が私のほうに入ってくるとすれば、やはり現場の監督のほうでそれは指示をして、そういうことをしないように忠告、注意はすることが可能だと思っております。それを、事ここに至ってそういう事実を聞いたということは、これはまた非常に残念であります。 ですから、私たちは地元業者をなるべく使うようにという、落札業者については指示はしているはずだと思っております。ただ、そのように何段階も来ているということの話を聞いて、今、非常に驚いているわけでありますが、あってはならないことでありますし、もしそういうことがあるとするならば、これからも教育をしなければならないとは思っております。非常に残念だなと、今、そういう思いをいたしております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長青砥孝雄君) 質問にお答えいたします。 塙中学校の校舎の工事につきましては、下請通知により下請会社等についてはわかっていますが、それ以外の孫請とかそういう、今、町長の答弁の中で出ました孫請等については、うちのほうでは通知等はいただいておりませんで、下請通知についてはいただいております。 以上であります。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) ですから、こういった問題をなくすには、やはり大規模な公共工事に関しては、今言っているような分割発注が必要なのではないかということなんですね。 地方自治体では、地元の中小企業を保護するために、工事を細かく分割してそれぞれに分割発注することが多いというふうに、私の資料、UFJ総合研究所の小野さんという方が論文を出しているんですが、そういう自治体が多分多くあると思うんです。 ですから、塙町もそういった大型の公共工事に関しては、今言っている分割発注を採用してはと思うんですが、町側にその意思があるかどうか最後にお伺いしたいと思います。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 この一括発注と分離発注の差というのは、将来にわたって管理するほうの町側としては、一括発注ほうがメンテナンスや瑕疵、何か起きた場合について責任の所在を明らかにするという意味では一括発注のほうが楽だというふうに思っております。経費も安く下がるということであります。 もし、議員さんがおっしゃるとおり経費が高くても地元業者を救うんだということで分離発注するなら、幾らでもそれはできます。できたときにまた問題を起こさないで、経費を安くできる一括発注のほうが安くできるでしょうという人もおります。これはどちらをとるかというのは、そのときの……どちらをとったらいんでしょうか。私も悩んでしまいますが、そのときのやはり担当をしている課長とかそういう方たちみんなと相談をして決めていかなければならないと思っておりますが、私はどちらでも可能だと思っております。 ぜひそういうことで、皆さんのほうからこういう大きな仕事については分離発注をお願いしたいんだというような要望等がくれば、それはそれでまた検討して、議員の皆さん方に、このくらい上がるけれども地元業者育成のためにはやむを得ないという総意に基づくのであれば、それは結構なことだと思っております。 ただ、それをやってしまったからということで、またすべて町長の責任ということになるとこれは困りますから、すべて皆さんの総意で、私たちは経費を安くしてやろうということもありますので、その辺をひとつ成熟した大人の考えで判断していただかないと、私たちも非常に困りますので、ぜひそういう事例があった場合については、前もってこういうことでそういう方たちで陳情なり何なりいただいて、みんながいいというような方向でこれから進めていきたいなと思っております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) 今から4年前に私が議員になったときに、町のほうで事務事業評価制度というのをやっていたと思うんですね。今回の塙中の発注に関してもどうだったかという検証等を、今私が言ったような事例を踏まえまして事務事業評価をしていただいて、今後、こういった大きな公共事業に対しては、こういった異なる工事内容の場合については分割で発注するとかというふうにやっぱり決めたほうがいいと思うんですが、その辺の評価ですね、今回の事務事業を評価していただいて、今後の発注方式に生かしていただきたいと思います。 続いての質問に入りたいと思います。 塙町奨学資金貸付基金についての質問なんですが、ことしの1月号の広報はなわに、奨学金の奨学資金対応奨学生候補者を募集しますというような、暮らしの情報の中にあったんですが、その中で対象者が、塙中に在学し、高等学校に進学を希望している方、あるいは高等学校に在学し、大学に進学を希望している方とありました。 ちょっと違和感を感じたんですが、高校の授業料無償化が平成22年4月より実施されていると思うんですが、その中で、この高等学校に進学を希望している方で奨学金を申請している方というのはいらっしゃるんでしょうか。 ○議長(鈴木道男君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長青砥孝雄君) 阿部議員さんの奨学資金についての質問にお答えをしていきたいと思います。 高校進学希望者の申請状況についてですが、平成22年、23年は対象者はおりませんでした。また、24年においては、1名に申請の用紙を交付しているのが今の現状であります。 また、授業料は今、高校の場合は無償化になっておりますが、希望者につきましては、交通費、アパート代、部活動等の費用に充てて、困難な家庭経済の一助にしたいと希望しているのではないかと思われます。 以上であります。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) その中で、高校希望者と大学希望者ということなんですが、専門学校が対象外になっているんですよね。これは何か理由があってのことなんでしょうか。 ○議長(鈴木道男君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長青砥孝雄君) 阿部賢一議員さんの質問にお答えします。 専門学校希望者が対象外になっているがという話なんですが、塙町の奨学資金貸付基金の設置管理及び処分に関する条例の中では、「高等学校または大学」とされております。 短期大学は、学校教育法により大学の一つとみなしているところであります。専門学校につきましては、専修学校、各種学校という形で、学校教育法に基づく大学とは明確に区別されているところであります。それに基づきまして、専門学校の進学希望者は除外されていると思われます。なお、福島県の奨学資金対応におきましても、専門学校は対象外となっております。 以上であります。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) 塙町奨学資金貸付基金の設置管理及び処分に関する条例、これは昭和51年3月18日に公布された条例だと思うんですが、多分そのころ専門学校はなかったんでしょうかね。     〔何か言う人あり〕 ◆1番(阿部賢一君) じゃ、質問を変えます。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) 現在は、短大よりも多分専門学校に行く生徒さんのほうが多いと思うんですよ。そんな中で、専門学校希望者が対象外になっているというのはいかがなものかなと思うんですが、対象外になっている理由というのが何かあればお尋ねします。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうからお答えいたします。 事務屋さんの考えと私の考えは違いますので、私のほうからお答えいたしたいと思いますが、要するに学校教育法にならないのが専門学校だということだと理解しております。ですから、事務屋さんというのは、そのときつくったものをそのまま今日まで来たということであります。なかなか条例というものは、一たんできてしまうとそれを改正するのは非常に難しさを感じるのが事務屋さんの考えであります。 しかし、政治というのは、それを変えていくのが政治だと思っております。ですから、議員さんの言うように、そういうのに専門学校を学校として認めてほしいということであれば、町の条例をただ変えればいいわけでありますから、その他の項目に1つをつけて、専門学校にも料理も看護師さんもいろいろな専門学校があるわけですから、その方に要するに補助を出してほしいということであれば、それは条例を変えれば済むことであります。 ですから、検討して、それと同時にその原資という、その奨学資金の原資を上乗せして、そして、これからもこういう人があったらば該当しますよということになれば、それでこの問題は解決すると思っておりますので、ぜひ議員さんのように、専門学校の方たちも本当に学びたいという人がいるならば、それは当然町として援助してやるのが、援助といいますかそういう助ける制度を利用していただくのは決してやぶさかではありませんので、ぜひ教育委員会の方に、教育長さんがお出でになっておりますから、お話をして、検討してみてくださいというお話を申し上げることが可能だと思っております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) 今、町長の言う、まさにそのとおりなんです。私も専門学校が対象外になっているのはおかしいと思うので、ぜひこういった事業をやっているというのを、やっぱり一つ一つ見直しがこれから多分に必要になってくると思います。それで、おかしいところは直していくというようなふうにしていかなければならないと思います。 それで、人員募集が若干名となっているんですが、ことしの申請状況をお尋ねしたいと思います。 ○議長(鈴木道男君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長青砥孝雄君) 阿部議員さんの質問についてお答えいたします。 現在、希望者につきましては、申請用紙を提出していますのは大学生2名であります。 若干名の募集なんですが、希望者はその年によって変わります。また、貸付希望者の家庭状況や経済状況とか貸付基準の残額等によって決めますので、それらを検討いたしまして、定例教育委員会においてその年の貸付人数等については決めております。 そういうことですので、毎年若干名ということで決めていますので、現在のところ、2月末現在で2,100万ほどの基金残高がありますので、3月の定例教育委員会におきましては、申請者に対して、残高も含めまして希望者について教育委員会の中で決めていきたいと考えております。 以上であります。     〔「若干名としている理由をお願いします」と言う人あり〕 ○議長(鈴木道男君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長青砥孝雄君) 募集人員を若干名としている理由ということなんですが、先ほど申し上げましたとおり、希望者につきましてはその年によって人数等が変わります。また、貸付希望者の家庭状況や経済状況等を調査しなければなりません。貸付基金の、先ほど申しましたが残額においても変わります。 それらを検討いたしまして、教育委員会の中で申請者について希望者全員が希望どおり貸付対象になるとは限っておりませんので、そういうことも含めまして若干名としております。 以上であります。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) 奨学資金を借りて大学なり上の学校に進みたいという人がいれば、その方にはなるべくやっぱり貸して、上位の教育を受けさせてやるというのがやっぱ町の基本的な考えだと思うんですが、若干名と書いてあると、本当に何か二、三名しか募集しないのかなという感じがしてしまうんですよね。 だから、希望者に関しては、その後の審査は別としまして、希望者に関しては全員がやっぱりその対象にならないとおかしいと思うんですが、その辺の文言を変更するという考えはどうでしょうか。 ○議長(鈴木道男君) 教育長。 ◎教育長萩原照夫君) 阿部議員さんにお答えいたします。 阿部議員さんのお考えのように町の事業でありますので、全員に、希望者があればでございますけれども、お貸しするのはやはり一つの条件というのが、家庭状況についてあるいは経済状況についてということで資料を出していただいて、検討しているところでございます。 毎年希望者が変わっているわけで、例えば3名ですというふうに限定すれば、その年によって外される方もいるわけでございますね。ということからもすると、若干名ということで、その条件に合う方がいれば、あるいは専門用語でありますところの原資ですか、これにも限りがございますので、無造作に来たから、希望があったからというわけにはいかないということで、「若干名」という言葉を使っているところであります。 また、先ほど町長から答弁があったように、もし専門学校もということで、また皆さん議員さんの了解をいただきながら原資を多くするというふうになれば、またそういうことで、希望者には何人でもお貸しできますよということにできるのではないかというふうに思っております。 そういうことから、何人ということを決めることが必ずしも適切ではないというふうに思っておりますので、ご理解いただければと思います。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) 何人と限定じゃなくて、希望者はすべて対象にしますよという感じでいいと思うんですが、それで、この基金の原資、先ほどから出ていますのが、当初6,100万円で基金が運営されていると思うんですが、各会計年度の一般会計歳出予算に定めた額を毎年加えるというふうになっております。 今、先ほど課長から2,100万円原資が残っているということで、平成24年度の一般会計からの繰り入れは9,000円なんですね。当初残っている金額を聞かなければ、9,000円ぽっちで本当に足りるのかなと思っていたんですが、これは貸し付けた方に対して今度は返済も多分当然あるんでしょうから、今のところこの原資6,100万円でやりくりできているのかなというふうには思います。ただ、今後、専門学校も対象になるということですと、かなり人数がふえることが予想されると思いますので、この辺はちょっと見直していく必要があるのではないかと思います。 現在の残高2,100万円なんですが、これで現在利用している人数、貸し付けしている人数ですね、それと、返済を受けている人数がわかれば、お尋ねします。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうから答弁いたさせていただきます。 現在、貸し付けは9名であります。1名が高校生、大学生8名であります。返還中は30名の方が現在おります。高校生7名、大学生23名であります。これが現在の貸し付けと返還中の方の数字であります。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 阿部賢一君。 ◆1番(阿部賢一君) 実は私も、今から6年前ですか、娘が専門学校に行くのに申請しました。それで、用紙をもらって全部書類をそろえて行ったんですが、その後になって専門学校は対象外でしたと、後から言われたんですね。ですから、窓口もそのときに言ってくれればそういう書類の手間とかはかからなかったんですが、そういうことがあったので、今回質問したわけです。 今後とも、先ほど町長が言いましたように、こういった見直さなければならない条例があれば、見直していく必要があると思います。 ぜひこの塙町奨学資金貸付基金の設置管理及び処分に関する条例の中に専門学校も対象者に入れていただくことをお願いして、一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(鈴木道男君) 1番、阿部賢一一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前10時25分               再開 午前10時35分 ○議長(鈴木道男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。---------------------------------------鈴木幸江君 ○議長(鈴木道男君) 次に、3番、鈴木幸江君、登壇願います。 持ち時間は11時46分までです。 鈴木幸江君。     〔3番 鈴木幸江君登壇〕 ◆3番(鈴木幸江君) 3番、鈴木です。 これから一般質問を始めます。よろしくお願いします。 通告順に従って質問を進めます。 1番、中学校における武道必修化に伴う安全対策について。 通告には、生徒の安全に配慮しながら指導できるかどうかが問題だと言われていると一般的に報道されております。塙中学校において、安全確保に向けた適切な指導方法、指導計画等について、間もなく4月1日から必修化が始まる今の段階では指導方法、指導計画等ができているかと思いますので、その点について、安全面の視点からお伺いしたいと思います。 ○議長(鈴木道男君) 教育長。 ◎教育長萩原照夫君) 3番、鈴木議員さんにお答えいたします。 中学校における武道必修化に伴う安全対策についてのおただしでありますけれども、平成24年度から中学校の学習指導要領が完全実施に伴いまして、男女を問わず、武道、ダンスの授業が必修化され、武道については柔道、剣道、相撲から1つ選択することとされています。また、地域や学校の実態に応じまして、なぎなたなどの武道を習得させることも可能となっております。 塙中学校では、現行の学習指導要領のもとで、保健体育科においては剣道を選択して授業を行ってきました。必修化になる24年度以降におきましても、剣道を選択して指導する方針でおります。次年度からは、各学年10時間程度を実施する予定で指導教育課程を組んでおります。 武道の必修化については、実施を前に安全性について疑問視する声が上がり、新聞やテレビで取り上げられているところでございます。その大きな要因としましては、ここ数年、中学校で起きました柔道の死亡事故や障害を伴う事故等が挙げられているところでございます。 町教育委員会といたしましては、剣道については柔道ほどの危険性はないと考えておりますけれども、武道に限らず、学校体育活動中の事故防止につきましては、文部科学省や福島県教育委員会からの通知等に基づきまして、安全な活動について、その都度注意を喚起したところでございます。 剣道の指導においては、生徒の安全確保のために、個人差を踏まえた段階的な指導が大切であり、中学校で初めて学習することから、基本動作や基本となるわざを確実に身につけさせ、機能の上達に応じた指導に心がけることが大事であると考えております。 また、今後、武道、ダンス指導における安全対策等の資料が文部科学省から出ておりますので、これらの活用を促すとともに、指導者講習会等の案内をして、授業が円滑、安全に行われるよう指導してまいりたいと思っております。 さらに、安全にかかわる施設設備でございますけれども、剣道場こそは整備されておりませんけれども、平成21年に塙中学校の体育館が改修によって新しくなっておりますので、はだしで行う剣道としても、より安全な環境で授業ができるものと思っております。 また、塙中学校におきましては、事故の未然防止のために竹刀や防具の安全点検、あるいはアキレス腱切断防止のための準備運動などを十分に行い、剣道に特化する安全指導に配慮しているところであります。こうしたことから、ここ3年間におきまして剣道による事故は報告されておりません。また、職員の中に有段者もおりますので、職員間で剣道の指導について話し合っているというふうに聞いております。さらに、今後は、地域にも剣道に堪能な方がおりますので、必要に応じてそのような方の力をおかりしながら進めることも一つの方法かと思っております。 いずれにいたしましても、児童・生徒の安全確保は教育現場での優先課題であります。文部科学省におきましても武道の必修化の前に、柔道等を指導する教員に向けた注意事項を含め安全指針を通知するというふうに聞いております。町教育委員会としましても、通知とあわせながら武道の安全指導の徹底を図るとともに、武道指導における教員の指導力向上に努めていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。
    ◆3番(鈴木幸江君) 具体的にこちらも聞きたいと思うんですが、体育の授業が年間10時間、この指導に当たるのは体育の教師というふうに理解してよろしいんですね。 ○議長(鈴木道男君) 教育長。 ◎教育長萩原照夫君) はい。体育の教員が指導することになっております。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) 武道の中でも剣道は比較的安全なものだと、そのように伺ってはいるんですが、事故は皆無ではないわけですよね。それで、経験のないと言ったらおかしいんですが、剣道については指導者も初心者でありますよね。体育教師も剣道においては初心者であると、私はそのように考えております。その方たちが多くの生徒を画一的に指導することは、やはり危険も多く伴うというふうにおっしゃる方もいらっしゃいます。生徒の安全ということを考えたときに、画一的に多くの子供たちを、初心者と言ったら語弊があるかもしれませんが、剣道の経験のない体育の教師が一斉に教えるということについては、ちょっと不安があるんですよ。 だから、今、教育長さんのほうの話からもあったように、職員の中に有段者がいる、必要に応じてそういう経験のある方にアドバイスをいただきながらというふうな、そういう説明ではあったんですが、複数で--複数でというのはちょっとおかしいんですが、体育の指導者、体育の教師をメーンに、補助者をつけながら、常に目配り、気配りをした複数の指導者で指導していくというふうな、そういう考え方が基本的にあるというふうに考えてよろしいんでしょうか。 ○議長(鈴木道男君) 教育長。 ◎教育長萩原照夫君) 体育の指導者が素人か玄人かということでちょっと判断することは難しいんですけれども、体育の教員は、大学時代に必修科目として武道の授業は単位として修得しておりますので、基本的なものは身につけているというふうに考えております。 ただ、その指導者が、今申し上げましたように選択あるいは武道、柔・剣道、私の場合ですと柔道、剣道は単位で授業を受けて、基本的なことは一応学んできたつもりでおります。それからすると、全くの素人ではないというふうに思っております。 それから、危険につきましてでございますけれども、子供たちが活動する場所というのは、決して安全な場所というのは私はないというふうに思っております。特に体育の授業というのは本当に子供たちが積極的に活動するわけですから、幾ら配慮した場合でも、例えば衝突事故であるとか、あるいは剣道ですと一番心配されるのが、竹刀の例えば管理が悪いといったものを気がつかないでいて、防具の間からそれが入ってけがをするというような事例を聞いておりますけれども、そういうことで、安全に対しては学校というのはご存じのように体育の授業なんてもちろんですけれども、学校全体で安全については十分に注意しているところでございます。 多くの先生方でということが大変私も望ましいと思います。1授業において2人以上の先生がいて、チームティーチングというような形で指導できることが望ましいと思いますけれども、現実的にはそれだけの教職員の定数上余裕はありませんし、それぞれの教科を持っておりますので、なかなか難しいところでございます。そうしたことから、もしTTであるとすれば、先ほど申し上げましたように県のほうで、限られた人数でありますけれども、地域社会人の活用力をということでそういう事業もございます。そういうことから、先ほど申し上げましたように、塙町は剣道がいろいろ盛んでございますので、そういう方でご協力がいただける方があれば、そういう方を探して、これは学校との相談ですけれども、そういう方の力をかりてやることも一つの方法かなというふうに考えております。 以上で何か不足の点があれば、またお願いします。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) 私も子供たちとともに30年近く一緒に、職場という区切られた空間ではありましたが、一緒に生活してきました。予測できない危険、いわゆる潜在危険、安全であると思っていたにもかかわらず必ずしもそうでもなかったという、そういう体験は何度かしております。 そういう中で、今の説明のように、可能な限りの安全を確認しながらやっていただけるのがベストかと。これは、多くの子供さんたちを持つ、初めて子供たちに体験させる親は少なくないと思うんです。で、そういう方たちの安心につながるのかなと思うんですが、もしも事故が起こった場合、これは改めて申すまでもありませんけれども、検証することが大きな予防につながっていくという、この大切さというのをやはり指導に当たる方たちが再認識して、常に救急法、救急態勢はきちっと確認しておくこと、そしてさらに、検証委員会も問題が起こらないうちにきちっとした学校の組織の中に位置づけておくことが大切なのかなと改めた思ってものですから、その点について教育長さんのお考えを伺いたいと思っております。 ○議長(鈴木道男君) 教育長。 ◎教育長萩原照夫君) 学校におきまして、まず順位をつけて一番大事なものは何かといえば、やはり子供たちの命であります。どの学校でももちろん学力向上で一生懸命やっておりますけれども、事故のないようにということで、校長会をやるごとに校長先生方を通しながら、各学校で事故防止については校内ばかりでなく、登下校、あるいは家庭生活においても事故のないように注意をしていただいているところでございます。 なお、ただいま鈴木議員さんからありましたように、何かあった場合にはやはり学校組織として動かなければだめですので、改めて事故防止について、もちろんこの武道もありますけれども、校内での事故が発生した際の応急、あるいはその対応等について確認して進めていきたいというふうに思いますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) 次の質問に入ります。 害獣対策についてお伺いします。 まず、害獣、これは本町においては、イノシシだけとは言わないんですが、主にイノシシだろうと思うんですが、イノシシがかなりふえていると。これは、12月の議会でもイノシシ対策に100万の補正を組んでいますので、十分町側としても承知の上で予算も組んでいるだろうと思いますし、その被害がかなり大きいだろうという、かなり繁殖しているだろうということも十分前提に置きながら対応されているんだと思うんですが、イノシシが軒先にまでやってくる、庭先にまでやってくる、それでカボチャでも何でも食べてしまうというふうな被害がもう長い間あるんだと。それで、秋には田んぼも荒らされ過ぎてしまって、稲刈りも収穫しても無理だろうと、稲刈りもあきらめてしまったというふうな、そういう田んぼすらもあったという中山間部の方たちのお話を伺っております。 その辺も含めながら、現在放射能の影響とかもあって捕獲が進んでいないというふうな話も聞いておりますし、ハンターの方の高齢化、それから登録者の人数がかなり減っていると、そういうふうな状況の中で、現在町のほうで掌握しているイノシシによる被害のまず状況についてお伺いいたします。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうから上段についてご説明させていただきます。 大変議員さんがおっしゃっているとおりイノシシが大変ふえてきていることは承知しております。これは、この辺、阿武隈山系、八溝山系というんですかね、この辺は何かイノブタが非常に多いんだという話であります。これは野生のイノシシと豚を交配したものだと聞いておりまして、自分の家で育てたものでありますから、大変人懐こくて、里におりてくるんだという一説もあります。ですから、野生のイノシシはほおが長いんだけれども、イノブタはその中間ぐらいで短いからわかるんだというような説もあります。ですから、そのような外見から見れば皆、野生のイノシシに見えてきますし、それが今、里におりてきて人家の周りを荒らしていることは承知しております。 私も那倉やそちらのほうにたびたび仕事で行きますから、道路の回りをずっときれいに幾何学模様に彫ったりなんだりしているイノシシに荒らされたんだという話を聞くと、そこのおばあちゃんが一人では、ひとり暮らしなので退治することも何もできないんだと嘆いております。ハンターにお願いしても、ハンターの方たちも大変高齢化になってきているんだというようなことで、非常にこのイノシシ対策には頭を痛めております。 イノシシというのは大変な繁殖力がありまして、一度に数匹、8匹か何かそれ以上子を産むんだという話を聞いておりますから、本当に一斉に退治しなければなかなか容易ではないかなと思っております。それでも辛抱強くやることも、これも一つの解決策なのかなとは思っております。 現況については、詳細なことについては担当課長のほうから説明いたさせますので、よろしくお願いしたいと思っております。 ○議長(鈴木道男君) まち振興課長。 ◎まち振興課長天沼恵子君) それでは、鈴木議員さんの数字的な被害状況について答弁をしたいと思います。 被害状況ですけれども、通常ですと例年100万から150万ほどの水稲、それからカボチャ、ジャガイモ等について被害が報告されておりますが、平成23年度、こちらにつきましては、被害で実際に届け出がありましたのは20件ほどで、13万5,400円です。ただ、これは被害が届け出がされたというだけで、議員さんがおっしゃるように、販売を目的につくっていないもの、例えば自分の家でつくって食べられなくなってしまったというところまで含めますと、100万円相当近い金額になるのではないかなと思っております。 それから、先ほどハンターの方の高齢化という話もありましたが、現在、鳥獣のこの団体なんですが、30名で団体を組んでイノシシの駆除等に当たっております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) どのような被害の状況かといっても、町のほうとしては掌握をし切れない部分もあるでしょうし、数字であらわせない部分もあるのはこれは無理もないことだと思うんですが、実際にたくさんの方が被害を受けていて、怖くなって人間のほうが逃げてしまうというふうな、最近のイノシシは逃げないんだよねと、私らのほうがおっかないから逃げちゃうんだというような、そういう話すらも伺っているんですね。 ただ、そういう状況は状況として、じゃ、どうすればいいんだというふうなことをしっかりと考えていかなければならないと思うんですが、ただその前に、私、勉強不足で大変申しわけないんですが、このイノシシの駆除について、何か難しい狩猟期間とか免許の問題とか、あとは許可の問題とか、だれもがイノシシをとれるわけじゃないんだよというふうな、そういう話もあるんですが、その辺も含めながら、塙町で現在捕獲しているその方法とか期間とか、それについても当然実績も含めて、こういう方法で何頭ぐらいここは捕獲しているという、そういうふうなデータをお持ちでしたらば、お話しいただけないでしょうか。 それとなお、お願いなんですが、もう少しゆっくりとはっきりと大きな声で答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(鈴木道男君) まち振興課長。 ◎まち振興課長天沼恵子君) それでは、鈴木幸江議員さんのご質問にお答えをしたいと思います。 いわゆる狩猟期間というのが毎年11月15日だと思いますが、3月15日まで、この期間が狩猟期間といいまして、これはハンター、それから、わな、このきちっと資格を持った方、これについては自由にハンターができるというようなことでやっておりまして、4月からそれ以外の期間につきましては、実際に被害に遭った届け出を町にしていただきまして、町のほうから鳥獣の駆除隊に連絡をしまして、そこから町が依頼をしまして駆除をするという形をとっております。 今までの状況はどんな状況なのかということなんですが、19年度からの頭数をちょっと控えてありますが、19年度は28頭、20年度は13頭、21年度は24頭、22年度は21頭ということで実績がございます。 今度、町のほうで、先ほど議員さんのほうからおっしゃられました補助金、これをなぜつけたのか、そこら辺までちょっとあれですけれども、10頭という4月まで、こちらにつきまして……。大変失礼しました。ことし4月から夏あたりまでですね、これが例年ですとやはり20頭近くいくのに、10頭しかいかなかったという現状がありまして、この分だと相当被害、これもしかも24年度の春以降どんどん、先ほど町長も申しましたけれどもイノシシの出産の割合が非常に多くて、1回に多くて8頭生まれるというケースもありますし、年に2回出産するんだということで、非常に多くなるケース見込まれましたので、とりあえず12月の補正予算のほうに1メーター、これを限度といたしまして、1メーター以下でしたらば1万円、さらに1メーター以上のイノシシについては1頭当たり3万円という補助をつけております。現在は、今のところ順調にその頭数を、ハンターさんに頑張っていただきまして、つけていただいて約30頭の実績がございます。 以上でございます。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) 12月以降、この冬期間に30頭もイノシシを捕獲したということですね。 ◎まち振興課長天沼恵子君) はい。 ◆3番(鈴木幸江君) 年度当初に有害鳥獣対策として、たしか捕獲に40万、牧さくに60万、そしてさらに12月の補正で100万、捕獲のために100万の補正を組んでおりますよね。 捕獲した頭数の数からいくと、まあまあ予算内で大丈夫なんだろうと思うんですが、次年度、平成24年度の予算書によりますと、かなりの頭数、繁殖力が旺盛だ、1年に2回出産するというこのイノシシの習性というかイノシシそのもののこの生態を考えた場合、何で平成24年度の予算はことしと同じなんだという疑問も抱きながら、なおかつ牧さくに60万、試験的に電気を通す牧さくというような、そういうふうな説明も12月のときにはあったんですが、果たしてこの2者の併用だけでイノシシを退治できるというか、イノシシの被害を食いとめられるのかなというふうに私は疑問に思っているんですが、その辺のところについて担当課長さんのお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(鈴木道男君) まち振興課長。 ◎まち振興課長天沼恵子君) それでは、鈴木議員さんの質問にお答えをしたいと思います。 先ほどの40万という金額につきましては、駆除隊への補助金だと理解していただければ思います。あと、60万円につきましては、電気牧さく、これは農地3ヘクタールなんですが、この農地を囲みまして、これを電気牧さくにしまして、イノシシが入りにくくなるという状況を、これは2分の1補助するという形で平成23年度は試験的に行ってまいりました。 それから、先ほどの100万なんですが、24年度につきましては、当面この駆除隊への補助金はそのまま引き続きで、電気牧さく、これにつきましては、とりあえず地域の方から伺うと非常に効果があるということで、次年度、24年度につきましては倍の予算で計画をいたしております。こちらにつきましても、至るところに小さいのを幾つか置くのではなくて、農地の集積、これは農と関係するんですけれども、農地の集積という課題も農関係のほうでまた別の問題であるものですから、将来性を考えて、農地の集約というようなことも一緒にあわせまして考えて、その倍、6反歩近くですね、これを集積する形で電気牧さくを実施するというようなことで予算化をいたしております。 また、ふえるイノシシをこれだけで対策できるのかと、23年度も予算をつけたのではないかということではございますが、これは、ちょうど予算の編成時期が12月、1月なんですが、これのときにはまだこの頭数、どのくらいの実績が上がるかもまだつかめませんし、被害等につきましてもどのくらいなのか、またまとめもありませんでしたので、24年度の予算につきましては、23年度の実績をもちまして後ほど予算を考えるということで、町のほうと話してはございます。 イノシシが生まれる頭数、どんなふうに被害を食いとめるかということなんですが、本当に農家さんのほうからはいろいろ話がありまして、そのほか個人的に扱うものの「シシバイバイ」というようなもの、これは青いランプを田んぼの横につけたりとかするものなんですが、それについてもある一定の個数を用意いたしまして、こちらのほうでは貸し出しをしております。こういったものもありますし、あとは、イノシシを平地に来させない施策といたしましては、やはり荒廃した土地、これをなくすということなのではないかなと思います。 そういうわけで、うちのほうの町としましてもイノシシ対策、この自主的な対策のほかにそういった中山間事業、それから農地・水、こういった事業を入れながら、イノシシの根本的な解決に努めていくように努力をしております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) 人間もイノシシも皆、生き物なので、捕獲して殺傷することが本当にすべてこれで解決するべきだとは私も考えてはおりません。 正直言って、私もイノシシ年ですので、イノシシとはかなり深いかかわりがあるので、イノシシも大事にしたいなと思う気持ちは十分あるんです。あるんですが、簡潔に言いますと、これは課長さんもごらんになっているかと思うんですが、これは「鳥害・獣害こうして防ぐ」というこれ、冊子の一部分だろうと思うんですが、イノシシの生態をよく知り、「弱点をつく対策から、共存への環境づくりまで」というこのタイトルで、これ、振興課の担当者のほうからこの資料が出てきました。その前に、前環境副大臣だった吉野さんが塙町においでになったときに、「いや、イノシシ退治にはこういう効果的な方法があるんだよ」ということで、その名人のつくった箱の紹介があったんです。そのカタログがあったので、この資料がいいかということで振興課のほうからいただいたんですが、これをごらんになったことはありますか。 ○議長(鈴木道男君) まち振興課長。 ◎まち振興課長天沼恵子君) その表紙は実際見ましたが、中はちょっとまだ詳しく見ておりません。それは、担当者の研修会が1年に1遍ありますが、そのときに多分配られたものだと思いますので、終わってからよく拝見したいと思います。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) 要するに私が言いたいのは、もうちょっと積極的な捕獲の方法を考えるべきだろうと。それには、この中にたくさんヒントがあると私は思って読みました。実際にハンターの方たちにお願いしながらも、行政と猟友会と地域の方たち、JAさんとかそういう方たちも含めながら連携して、わなというか箱おりというんですか、わなと言えばいいですかね、わなとハンターさんの猟友会の力と、あと行政のほうで年間、その実害の状況に応じて、箱おりを有効に使いながら退治していけないだろうかということを検討してほしいなと思って、きょうの質問をしているんです。 何かもう、おり一つさえ、だれもがおりを使えないと。何か申請したり、許可が必要だったり、資格が必要だったりというふうな。まして、狩猟期間が先ほど説明があったように、年間3カ月間しかない。私の記憶では、たしか11月15日から2月15日までの3カ月間だと思っています。3カ月間だけ猟友会の方たちに捕獲してもらう。しかし、実際にイノシシが活動するのは、これから間もなく始まる春の作付から秋の収穫まで。この間が被害が大きいということで、皆さんが困っているわけですよ。 だから、これを県知事の許可なり町村長の判断でもって、そのように書いてあったと思うんですが、町村長の許可さえあれば、年間を通じて、状況に応じて捕獲できるという、そういうふうな状況は町として整備できると。できるんじゃないだろうかと、私はそういうふうに思っているんですよ。 さらに、この名人のつくられたという、1回に数頭もイノシシがかかった例、最高6頭入ったと。たしか底辺の面積が1メーターの2メーター、そして、高さはちょっと記憶にないですが、このおりを、イノシシの習性を考えながら箱おりを仕掛けることによって、1回に最大で6頭捕獲できたと。あと、和歌山県の自治体でこれを導入して、積極的に使うことによって前年の10倍の頭数を捕獲できたと、そのような事例も紹介されてあります。 ぜひそういうものがあるのでしたらば、年間を通じて、イノシシの出没状況に応じて、地域の方と、なおかつ関係される方たちとの連携で、もっと積極的に捕獲できる状況を町として設定してほしいと。さらに、それだけの予算、これから補正を組むという前提で24年度がスタートするのであるならば、その補正の中に、1おり当たり9万8,000円、消費税込みで10万出るんだろうと思うんですが、それを個人で買うのではなくて、猟友会なり町なりが所有して、必要なときに必要な場所に必要に応じて使える、こういうふうな状況もやはりつくるべきなんじゃないのかなと、私はそのように考えているんですが、いかがでしょうか。 ○議長(鈴木道男君) 質問の内容をもう少し簡潔にお願いします。 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうから答弁させていただきます。 イノシシの問題については、私ども大変頭を痛めております。そのおりも確かに私はいいと思います。 しかし、問題なのは、おりに入ったイノシシをどうやるかというと、撃つんですよ。それがいやだというんです。やはりイノシシと目と目が合うと、議員さんもイノシシ年と言われましたけれども、猟友会のいやなことは、そういうおりとか何かにかけた場合に、撃たなければならない、みけんをねらって撃たなければならない、そうすると、そのときに目と目が合うのが私たちはいやなんだと。だから、ふだんイノシシをとるときは、山の中で10人や15人の方たちが全部で山を囲んで、イノシシがつーっと逃げたところを撃つのならいいんだけれども、おりに入ってわざわざ騒いでいるときに、これを撃たなければならないのが非常に心苦しいというようなお話もしておりました。 ですから、おりが果たしていいのかどうかわかりませんが、これも猟友会の方たちと相談をしながら、やはりこれを1発ドンと撃つのにも弾代というのがかかるでしょうから、その辺の問題と、それから、イノシシの習性上、そのおりが1回使ったらまた使えるのかどうかとか、それから、そのおりもぶつことによってそのおり自体に血の跡がつくとか、そういうのを掃除したりして、運搬とか何かそういういろいろな問題があるんでしょうけれども、ぜひそういうことが有効だとするならば、それは検討することには値すると思っております。一つの選択肢としながら、地域の方たちにやはり一生懸命やっているという姿を見せるのも大事なことだろうなと思っております。 もう最終的にはどうしていいかわかりませんけれども、要するに山とイノシシがすむ、イノシシの立場になれば、皆さんがイノシシがすむところと人間の住む人里というものを離してしまったんですよとイノシシさんが言うかもしれません。私たちもイノシシになったらば、イノシシを仮に8頭生んだらば、8頭のイノシシがみんな悪いことをするとは私は思っておりません。中にはいいイノシシがいて、人家さ行くんじゃないよと、そういう教育をするようなイノシシの親分が出てくればいいなと、陰ながら思っております。それがやはりお互いに共存共栄をするのには、そのようなイノシシさんに対する教育も大事なのかなとは思っておりますので、頑張っていきます。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) 私たちは、食べ物はみんな農家の方たちが生産されたものを、そういうものをいただきながら命をずっと維持しているのです。作物は一朝一夕にはできません。長い時間と手間暇をかけてつくったものをできるだけ守ってあげるのも行政の仕事かと、このように思いますので、ぜひ前向きにご検討いただきたいと、早急に対応してほしいと、そのように思いますので、よろしくお願いします。 次の質問に入ります。 3番の質問なんですが、通告どおりです。 放射能汚染から住民の生活を守るための町の対策全般についてお伺いします。 1つ。昨年の10月末から11月、12月の半ばにかけて、町でモニタリング検査を各行政区ごとにやってくださいと、区長さんを窓口に行政区全体に貸し出しましたよね。そのときに担当者のほうからちょっと伺ったんですが、この貸し出しをして、それぞれ測定をして、どのように活用するんですかというふうにお伺いしましたところ、まず実態を知りたい、それで、なおかつ必要があるならば、除染という意味なんだろうと思うんですが、必要があるならば町として対策も講じなければいけないでしょうというふうな説明を受けておりました。 あれから12月の半ばに全部回収し、それぞれあのデータ等も届いているかと思うんですが、その検査結果と活用についてという大まかなくくりにしてしまったんですが、その結果に基づいて、町としてどう対応していくのか。具体的にどのような対応がどのように必要なのか、その辺ももうしっかり時間もあったので出ているかなと思うんですが、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 この調査結果等についてはそれぞれの担当の部署でやっておりますので、今回数字がありますので、担当のほうから説明をいたさせます。 ○議長(鈴木道男君) まち振興課長。 ◎まち振興課長天沼恵子君) それでは、放射線量の測定器の調査結果についてお話をしたいと思います。 議員さんがおっしゃいました貸し出しにつきましては、昨年の10月27日に測定器の貸与ということで行政区長さんを集めまして、測定器の説明をし、また、それと調査の説明をいたしました。そのときには、地上1メートルの地点で放射線量0.23マイクロシーベルト、これ以上のスポットがあった場合に町に報告してくださいというようなことで説明をしております。 その結果でございますが、12月末まで調査の報告ということがありましたが、高いところは、その中で4つの行政区のほうから数字的なものが上がってまいりまして、残りの6つにつきましては、なしということで報告がありました。 また、再度連絡をいたしまして、今度、3月13日、来週でございますけれども、そのときに行政区長会がございますので、そのときに最終の回収ということで返却を依頼しております。 そこで、どの地点が高かったのかというお話ですけれども、今、ここに報告をいただいておりますのが赤坂の地点で、自宅の庭という測定ですけれども0.30、竹之内0.28、それから、田代の農地の付近ですが0.26、那倉0.30、鳩ノ宮0.43、この辺の数値をいただいております。 高い場合についての対応でございますが、これは12月末までの報告で、今はまだ全部回収できておりませんので、まだ動きはないんですが、しばらくたって町で再調査を行うということにはしてございます。その後の対策で、この数字がいかがなものかということもあるんですが、ほかの地点も行政区も出てきた時点で、町のほうでどのようにするかを検討する必要があると思っております。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) 改めて申すまでもないように、やっぱり皆さん具体的な情報を知りたいと。最初の段階ではいろいろな問題が予測されたので、なかなか情報公開ができなかったという状況でありましたが、現在はやはりきちっと正確なところを知り、なおかつ自分で自分の生活を判断していきたい、これが一番安心につながることだというふうなのは、もう既に改めて申すまでもないことだと思っております。 再調査をしてからという考え方もあるのかもしれませんが、やはり私たち町民には、一応こういうふうなことがあった、どうだったんだろうねと、いつまでもどうだったんだろうねというんじゃなくて、かなりスピード感を持って私たちに情報が流れてくるような、そういうふうな対応をお願いしたいと思うんです。 その件について十分ご検討いただきたいと思いながら、もう一つ、画期的な線量検査をやっている、そういう自治体があるということをお話し申し上げながら、塙町ではどうなんだろう、4町村、町村会あたりはどのように考えるんだろうということでお伺いしたいんですけれども。2月19日の福島民報の記事です。土壌の放射性物質を上空からヘリコプターで調査できる。会津若松市で、ことし、今週に行うというふうな記事が紹介されておりました。 若松の場合は市内全域。どういう方法かについては、具体的にも書いてあるんですが、とにかく上空から土壌の汚染状況が掌握できる。ヘリコプターの中に何か機材を持ち込んで、それを使うらしいんですけれども、そういう方法があるとするならば、私たちはやっぱり私たちの生活圏の安全性を確認する意味でも、これから農産物の作付も始まります。暖かくなるにつれて屋外での生活も多くなります。今お話しのように、山間部は濃度が高いということはだれもよく知っていますが、赤坂とか竹之内とかそういうふうな名前が具体的に出てくるというのは、あの辺までそうなのかと。それは、部分部分によって違うというのはあると思いますけれども、身近なところにホットスポットがあるんだということをやっぱり認識しながら、じゃ、どういうふうな生活をしていけばいいんだという、自分たちの生活は自分たちで守りながらこの塙町で生活していくんだという、そういう方たちの気持ちにこたえるためにも、何か上空からそういう方法で土壌の汚染状況が掌握できるということであるならば、そういう方法も検討のうちにあるのではないかというふうに考えるんですが、いかがなものでしょうか。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 議員さんのおっしゃったとおりと、地域の方たちの安全と安心のためには、町民課のほうでもやっております各公共施設等についての空間線量については、地域住民の方にお知らせしているつもりであります。 それから、今おっしゃったとおり、会津地方と言いましたけれども、会津は全く関係のないところで、ヘリコプターから除染をする必要もないようなところであります。あちらは単なる観光に対する風評被害ということでありますから、果たしてそのヘリコプターから見てそんなに性能のいいものであるならば、国も県もそれは取り入れて各自治体に連絡するはずであります。 ですから、私たちが一番心配するのは、確かな情報、これが一番私たちに求められているものだと思っております。ですから、この辺は一応このような作付はしていいですよということでありますので、余り過激になる必要は今の段階ではないのかなという気はいたしております。 しかし、そうは言っても、私たちの町村は、取り巻きがみんなそれぞれ違います。矢祭町については、毎朝、新聞に出ておりますが、空間線量が0.10くらいなので、もう何も一切しないということであります。棚倉が若干塙町と0.01か0.02くらいの違いでありますが、一応森林管理署のほうに中間貯蔵庫をつくろうと思ったけれども、森林管理署は賛成ですが、周りの地権者から反対をされて同意を求められないので、これを断念したということであります。ですから、何事も総論賛成、各論反対ということになりまして、塙町でも、いわゆる全体的に見て年間1ミリマイクロシーベルト以下であるので、これは除染の対象になりませんよということであります。ですから、やるとすれば、やはり多くの地域の方たちの協力がないと、これは応援できない。1人でも反対すればできないという状況であります。ですから、今の段階では、私どももこの除染については非常に神経質になっておりますし、4カ町村でさえもなかなか足並みがそろわない状況でもあります。 ですから、余り騒ぐと逆に不安を招くということもありまして、今の段階では、高いところ、塙町のややスポット的なところがありますので、そこに人が住んでいるかどうかということを研究しながら、これから問題解決に努めていかなければならないと思っております。特に牛などをやっている方については、塙町でも400頭近い牛を飼育している方がいるとも聞いております。この方たちの草でさえも、勝手に4月1日から、今まで500だったのが100に下げられたんですよ。じゃ、今までの400という数字は一体何だったんだということで、これもまた怒りを持っております。ですから、この方たちがこれから牛をやっていくのに、どうしてその飼料となるものをどこから買ってくるんだということにもなりますので、今の段階では、塙町はまあまあいいほうでありますが、ごく一部、その地域によっては線量の高いところがちょっとありますので、そういうことをこれからみんなで心配しながら、はかりながら、除染の方向を速やかに進めなければならないと思っておりますが、なかなかその数値が、それをはかる機械そのものが今、必要だろうという声もあります。果たしてその機械が本当に正しい数値を示すのかどうかということまで疑いを持たれておりますので、その辺のこともこれから検討しながら進めたいと思っております。 なお、町民課長のほうからちょっと補足説明をさせていただきます。 ○議長(鈴木道男君) 町民課長。 ◎町民課長大越忠幸君) それでは、今、町長が話した内容について、鈴木議員さんのほうに町民課として空間線量の関係からお話をしたいと思います。 実は3月2日付の皆さんへの回覧板の中で、文部科学省によって設定された放射線測定システムが町内27カ所設置されております。ただ、今現在は試験中ということで、確定の数値ではないんですが、27カ所の放射線量がホームページを通じて、即時1時間置きに改定されるということで周知をしたところであります。その箇所数については、周知した回覧等においてごらんいただきたいと思いますが、町内の小・中学校、塙工高、それから幼稚園ですね。それ以外に、各分館、保育園、めだか保育室、それから集会所が何カ所かということで、ただ、昨年9月に文部科学省が飛行機によって空から放射性を測定して、毎時0.23、年間1ミリを超えるという測定がされたのは、塙町ではごく高い地区の棚倉境のほうの一部ということで受けております。ただ、その後、12月にうちのほうでその周辺をはかったところ、町民課ではかりましたが、その数値からかなり下がってきているということで、環境省が言う「1ミリ以上5ミリ以下の低い地域」という言葉を使っているんですが、そこの除染については補助対象にならないというような、町で言う1ミリ以下の場合は対象にならないということで考えているところです。 将来的には、今度、福島県の除染の内容が、今までは通学路、それから子供の集まる場所ということだったんですが、個人の住宅にも該当するという内容が出てきておる。それはあくまで子供が集まるところ、子供のいるところというようなことですので、そういうホットスポット的なところがあれば、それも今後対応できる可能性があるのかなというふうに考えているところです。 今現在、塙町の人が住む居住空間の中で1ミリを超えるところは、大きな字単位とかそういうところで考えた場合にはないということで、町民課としては測定をしているところです。 以上です。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) 空中放射線量は、このまま横ばいか、下がっていくだけだろうと。特別な事故がない限りは。その辺については、皆さんそのように町民の方たちも思っていると思うんです。要は、土壌の問題ですよね。 少々誤解があるようですので、新聞記事、短いので、ちょっとだけ読ませてもらいます。 「会津若松市は今春、ヘリコプターを使って市内全域の土壌の放射性物質の濃度を調査する。データはホームページで公表し、農産物の安全性PRにつなげる。ヘリコプターには、民間の研究機関が開発した技術を用いた最新の機械を搭載。空から土壌1キロ当たりに含まれるセシウム濃度などを広域的に調べることができる。面的に調べることが可能で、市は農地や果樹園、山林など、市内全域を調査する。データは地図に落とし、局所的に濃度が高い場所が見つかった場合は、放射性物質を吸着するゼオライトなどを散布して対応する。市は、放射性物質の濃度を正確に把握し、情報を発信することで、消費者の信頼を得たいとしている」。 要は、私たちの生活と、あと生産者の生活を守ること、そして、塙町は特に7割が山林だと言われているほど山林は広大ですし、林業に従事する方もたくさんいらっしゃいます。その方たちの安全を守るというか、安心を得るためにも、やはり全域の土壌汚染、このことについては確認しておく必要があるだろうと思いますので、ぜひこの辺もご検討いただきたいと思います。 時間がありませんので、次の質問に入ります。 白沢の工場跡で食品のベクレル検査をやっていますよね。私もやってきたよという話をたくさん聞きますので、かなりの方たちが有効にあそこの施設を活用していると思っております。大変いいことではあるんですが、中には、持っていきたいけれども、行けない。でも、隣のだれだれさんとか、近くのだれだれさんの家で行ってきて、大丈夫だったんだってという話、そういう話が私たちの日常の会話の中で再三出てきます。 みんな、畑も田んぼもみんな近場なんですよ。そういう方たちの生活は。だから、難しいことはわかりませんけれども、依頼者には個人通知を差し上げていますというふうな話もさっきちょっとありましたけれども、このデータを共有できないだろうかと、そういう声がたくさんあるということを伝えながら、町としての考えを聞きたいんです。 それで、なおかつ今後4月から、変更になったらなおいいと思うんですが、4月から1検体につき200円有料となりますよね。これ、なぜ有料でなければならないのかということも町民の納得いくような説明がほしいと思っています。消費者庁と県のほうから新たに簡易測定器が2台配置されていますよね。それは、原則的には多くの方に無料で安心できる食材を確認してほしい、そういうねらいがあって、国と県のほうから来ているはずです。なぜ町で200円なのか。これは再検討しますよということであれば、なおそれで結構なんですが、有料のまま続けていくとするならば、そこは納得のいく説明がほしい。 時間がないので、私の質問はもうちょっとありますので、ちょっとだけあともう少し話をさせてください。 2台、国と県のほうから来た簡易測定器、それはもう配置されているのか。これから配置するとするならば、どういうふうに考えているのか、どこに配置するのかということと、あと、4月1日から基準が厳しくなりますよね。現在白沢に入っているベクレル計、なおかつ新たに配置されるベクレル計がこの新基準に対応できるものなのかどうなのかというのが一番不安なんですよ。 新聞等の情報によりますと、何かかなり精密で、それに対応できる機械というのがなかなかないと。価格的にも1,000万から3,000万ぐらいする、そういうふうな測定器だと。塙町板庭で500万。新たに配置される簡易測定器は1基250万なんだそうですね。金額の面からいっても、えっ、どれだけ信憑性があるんだと、私は不安に感じています。 その辺も含めて、町として今後どう対応していくのか、そこのところをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(鈴木道男君) 時間が5分しかないので、簡潔な答弁をお願いします。 まち振興課長。 ◎まち振興課長天沼恵子君) では、お答えしたいと思います。 ただいまの質問なんですけれども、まず最初に2台ということなんですが、町で最初に買った1台と、それから県で2台で対応していますので、3台。それを白沢のほうに置いております。これを別なところという話もいろいろあるわけなんですが、今、水の問題とか洗浄、そういった問題があるために、今のところは白沢のほうに置いておくのがベストかなと考えております。 また、200円という問題なんですけれども、これは最初200円という有料の、設置のときにそういう話もあったかもしれませんが、現在、新年度から有料にする予定はありません。この辺の話かなとちょっと思いますけれども、今のところはありません。 それから、基準対応なんですが、先ほど議員さんがおっしゃっていますように、本当にこの町の検査の機械は200万円台の機械なので、簡易の数値です。簡易検査といっても過言ではないかと思います。 そういうわけで、現在500なので、500を超えたものにつきましては県に送って、県が再度しっかりした調査をしまして、それでも上がったものについては、県のホームページでお知らせをしております。 ただ、町の場合は、今ちょっと不安なことをおっしゃったと思うんですが、そのとおりで、簡易検査のために、これを公表するということはかなり難しいのかなと。これがひとり歩きしてしまって、本当の確定とする数字と若干狂いがあるものを公表していいのかどうかということで、今、公表はしておりません。ただ、本人からの依頼があったものに関しましては、本人に通知を差し上げております。 そういったことでいいでしょうか。以上です。 ○議長(鈴木道男君) 鈴木幸江君。 ◆3番(鈴木幸江君) 時間があればもっともっとはっきりお伺いしたいところもあるんですが、残念ながら後の機会に譲ることとしたいと思うんですけれども、少なくとも私たちは塙町でこれからもずっと生活していくわけです。不安な気持ちで生きていくよりは、安心した気持ちで生活していきたいと思います。そこのところを十分酌み取っていただきながら、行政として早目早目に私たちに安心を届けていただけるような、そういうふうな対応をお願いします。 最後に、昨年来、何かといろいろ問題点もありますし、きょうも放射能の問題を初め自分たちの生活環境のことをいろいろお話ししましたように、たくさん問題を持っております。そういう中で、私たちはこれが最後の議会になりました。次期、頑張りたいとは思っておりますが、なおかつ一人一人の頑張りが集まればこそ、私たちの町づくりもできていくんだと思います。 さらさら質問には関係ないことではありますが、私たちの任期と同じに、町長さんの任期も残すところ少なくなりました。その辺も含めて、町長さん、私たちの安全・安心、そして、これから町にかける思いをお聞かせいただきたいと、そのように思います。 以上です。これで終わります。 ○議長(鈴木道男君) 町長。 ◎町長(菊池基文君) それでは、私のほうからでありますが、先ほどの薩摩酒造さんにある環境の機械については、それぞれ個人の方たちが数値をはかっておりますが、いつの日か一覧表にいたしまして、地域ごとに大体わかると思いますから、そのような意味での一つのデータとしてはとっておきたいなと思っております。そうしないと、せっかくの検査が無駄になってしまいますので、そのような方向で進めさせていただきたいなと思っております。 正直言って今回の議会が、今議員さんがおっしゃったとおり、私はまた6月ありますけれども、議員さんとしては今回がまた最後の機会になろうかと思っております。今、福島県も塙町もいろいろな原発の問題で大変なしがらみを抱えながら頑張っているところであります。ぜひ皆様におかれましても、町民と一体となって、この塙町の将来のためにまた頑張って、この議場に出られるよう努力をお願いしたいと思っております。 なお、私どもについては、大変皆さんにお世話になっておりますけれども、正確にはこのような厳しい状況の中でありまして、福島県全体が一丸となって、大きな国や東電と闘わなければならないという時期でもあります。そういうことを踏まえまして、私については、あしたの最後の日になると思いますけれども、マスコミさんのほうからお話があるということでありますので、その席上をもって私の進退等については発表させていただきたいと思っております。今は、6月まで一生懸命やるということであります。 ありがとうございました。 ○議長(鈴木道男君) 3番、鈴木幸江君の一般質問を終わります。 これで一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(鈴木道男君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日はこれで散会いたします。               散会 午前11時47分...